2004-01-01から1年間の記事一覧

2004年のダンス・ベスト5その他

2004年に見たダンス*1は、公演数で192、作品数にすると398。たぶん去年より減ったが、見るべきと思うものはだいたい押さえている。ただバレエをほとんど見れなかったのと、比較的メジャーなところで伊藤キム『花の歴史』、木佐貫邦子、H・アール・カオス、…

「グルメ」について

『ペイルライダー』('85、クリント・イーストウッド監督)を見た。作り自体はどうかと思うところも多いけど、「正義」なるものを振りかざすことへの躊躇い、アンビヴァレンツが激烈に生きている映画。深い。ブッシュを「カウボーイ」なんて呼んだら、イース…

普通

やはり冬に雪が降ると安心する。とりわけ12月のうちに初雪は降ってもらいたいものだ。子供の頃は明らかにもっとバンバン降っていたのであって、あまり雪が降らないと地球の温暖化が実感されて気が気じゃなくなる*1。 昨夜Mちゃんからメールで誘われたので、…

踊る神

テルプシコールへ行ったら先日の車座討論に参加してくれていた方にバッタリお会いして、聞いたら普段いくつかの場所ですれ違ったりしているはずの方だった。Oさん。来年もわりとすぐにお会いするというか見るというか。行きは中央線が止まったりしてヒヤヒ…

凄すぎ

どうもニュースを見てるとみんな「ツナミ」って言ってない?と思ったら英語とかでも津波は tsunami なのだった。しかし死者2万2000人超、時速700キロ、とか、シャレにならない。想像力の限界を超えている。実際絵が頭に思い描けない。死んだり怪我した人よ…

仕事する

明け方まで今日のPASの原稿を書いて、銀座のペッパーズギャラリーへ。ひろいようこの初自主ソロ。面白いところはいっぱいあったけど、全体にはちょっと段取り焦り気味。この踊りならもっと傲慢にのんびりやっても、というか、やった方が、お客を引っ張っ…

連日寝不足のまま本日も臨時で出勤。眠い。やることがいっぱいある。原稿。日曜の「車座討論・ダンス批評」の準備。物事に優先順位をつけて効率的に片付けていく能力がない。あと体力がない。眠い。

スパイラルスパイラルサバイバル

昨日は初めて京都造形大へ行った。京都駅からはとても遠い。池田亮司はやはり人気があって、すでに列ができていた。Sさん、ダンサー/詩人/その他のIさんに会う。東京から来ているHさんも先に並んでいた。作品は、誰もいない舞台とスクリーンに向かい合…

為替

BankARTでARICAの新作を見る。電動車椅子が何ともイイ動きをしていた。車輪尽くし。車輪の回転にはリズムがない。反復を含んでいない。この純粋な運動ぶりに比べると、歩いたり走ったりすること(左右への重心移動と上下動などからなる)の内には純粋な運動…

管を巻く

MさんとKさんと久々に朝まで飲んでしまった。冬は朝が寒くてつらい。軽い地震が来て目が覚めてMから電話来て調べものになって本格的に起床するも、アルコホール後遺症が結構残っていて本調子にはなれず。 色々うまく行ったり行かなかったりする。 「ネク…

凄い

なんで今さらという感じだが『クイズ$ミリオネア』におけるみのもんたのあの無表情圧迫の芸は凄いと思う。新しい。解答者が出題者からのリアクション(返事)を最も欲している状況において徹底的にリアクションをシャットアウトすることで、解答者の問い(…

主張

本屋で本を大量に買ってしまい大変な思いをして歩く時のあの何ともいえない優越感を久しく味わっていないが、電車の中でたまたま自分を含む周りの人がみんな本を読んでいたりすると不思議に気分が昂揚する。他人のことなど一顧だにせず各々ひたすらハリー・…

年末

年末の雰囲気は好きだ。わけもなく浮き足立つ感じが。しかし浮き足立ってみたところで何かするわけではない。人に会って酒を飲んでも、それは「人に会って酒を飲んだ(楽しかった)」ということでしかなく、「年末」の「感じ」が何か成就されたわけではない…

うんざり

一日中、文章を書き、気が散るとマインスイーパーをやりながらCKBを聞く。人間が作ったものばかりだ。人間が、人間の作ったものに囲まれて埋もれて、人間が作ったものを見て聞いて喜んで、自分も何か作り出したりしてる。分泌液まみれの中でさらに何か分…

新潟市民に幸あれ

『black ice』の第二部によって、振付家・金森穣に対する認識を完全に改めた。はっきりいってこれは凄い。振りの密度、語彙の多様さにものけぞるが、何より動きのヴォリューム、線の力強さが並大抵ではない。低い姿勢で床についた腕を梃子にして体全体を真横…

本質主義

本質主義とは何か。 それ自体の外に根拠を求めようとせず、むしろそれ自体が根拠となること。内部で起こる出来事の根拠はやはりその内部にある、という妄想への過剰な執着、さらに、何かの根拠を求めるという無根拠な身振りによって、全体としては無根拠なも…

動きの良さとは何か。および欲望=悪意

今日はスフィアメックスでCo.山田うん。期待通り、いや期待をさらに上回って、オリジナリティあふれる特濃振付を満喫。感動した。アイディアとか身体性とかキャラクターとか、そんなのじゃなく、動きを見ることがとにかく楽しい。語彙とその組み立て。ひたす…

かっこいい世界は探せばきっとある

最近BSで特集されていたこともあって『ユリイカ』の2003年4月臨時増刊号、総特集・吉田喜重を読んでいたら思いがけない事実を知った。一体いつから舞踏は原爆と結びつけて語られるようになったのか、ということはかねてから興味を持ってたが*1、吉田喜重…

へりくつ

書かなくなると書かなくなる。慣れだ。更新されないブログというのは「忙しく仕事をしています」という雰囲気を醸し出すのに最適である。 昨夜は嵐が凄くてうるさくて眠れなかった。明け方目を覚まして寝ぼけていたせいか本当に世界が終わるのではないかと思…

つぶやき

皇族って、普通に人道的見地から問題ないんだろうか。大人はまあさておくとしても、子供などちょっと見ていられない。自分が皇族だと教えられて育つのだろうけど、どういう世界観が培われるのだろう。何にせよ生まれつき決まっているというところが悲惨すぎ…

文字

いつも舞台を見ながらノートをとるということはしないのだが*1、先日たまたまどうでもいいようなダンスだったのでちょっと思いついたことを忘れないようにメモした。漢字二文字とはいえ、暗闇の中で手探りのようにして書いたのに、あとで見たらごく普通のき…

信仰とは何か

何か想像を超えた出来事にぶつかって「信じられない」といったりする言い方は、レトリックだとしても、そもそも信じるとか信じないとかそういう問題ではなく認識と心理の間の葛藤の問題にすぎなくて、信じるというのは本当はもっと能動的な振舞いであるに違…

この週末

土曜は港北公民館というところでカタカリを見た。来週あたり丸ビルでやるやつのチラシを見て4000円とか書いてあったが他に調べたら港北では2000円でやっていたのだった。シタールがカラオケみたいだったけどカタカリとはどんなものかという好奇心はとりあえ…

ありゃ…

ここのところバイオリズムがヘンになってるのか夜になるともの凄い勢いで眠い。あたかも全員集合が始まるまで起きてられない小学生のように瞼が閉店してしまう。そのせいだけじゃないけど、今日は『三人姉妹』を律儀に復習してから*1地点の『三人姉妹』を見…

偉大なる清澄白河

何だかあまり眠れなくて結局ピカソ展に行った。別に教養や知識を得ようとかそういうのではなく単に見たくて見に行っただけなのでゆっくり回りたかったが、閉館までに100分ほどしかなくちょっと気が急いてしまった。結果的には点数があまり多くなかったのでわ…

思うところ

明日(ていうか今日)は夜に森下スタジオで安藤洋子のショーイングを見るのでその前に木場の現代美術館へ行ってピカソを見ようと思っていたのだが原稿書きに興が乗ってきて十分な睡眠時間が確保できなくなりそうなためまた今度にする。 ところで昨日Kさんと…

三段

スパイラルで上村なおかの舞台。客層が独特でロビーには中途半端な「オシャレ系」の空気が漂う。シャンパンもらえる。シャンパンてあまりたくさん飲みたいという感じの飲み物じゃないがとりあえずアルコールは好物なので始まる前に200ml飲んでしまう。酔って…

怒涛

ポット出版のサイトでやってる「ダンス的思考」のコンテンツとして、桜井圭介さんとチャット対談。お題は先日の山賀ざくろ+岡田智代。小一時間のつもりで始めたのに、二度の中断を挟みつつ延べ6時間半くらい。前からこういう形式で何かやることは考えてた…

死亡

昨日ほとんど寝てないまま下北〜横浜とハシゴしたのでやっと眠れると思ったら眠るわけにいかないことになりまた徹夜してそのまま朝から出勤。忙しくないというかむしろ相当ヒマなのでずっと半睡状態でいたらひょっこりSさんが現われてすごい久しぶりに話を…

言葉まみれ

シベ少。ちょっと前に戻った感じの驚嘆すべき超絶言語パズルだけどやはり役者というか役者への負荷の凄まじさにこそ圧倒された。発語がイントネーションと意味の二層に分裂したままよくあんなに喋っていられるなと思うと精神がヘンに高揚する。しかし最後ま…