2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

最終日

夕方のフライトなので、昼過ぎまでに見られるポイントを絞り込み、とりあえずトリニティ・カレッジへ行って「ケルズの書 Book of Kells」を見ておくことにする。あまりアイルランドのことは知らなかったし、事前に下調べもしてこなかったので、「ケルズの書…

第十三日

丸二日間もネットカフェで過ごしてしまったのは100%自業自得とはいえ、ホテル代を払っているのだから多少は元をとっておきたい。朝食は抜いて表へ出るともう目の前がメイン・ストリートで、観光客と出勤するサラリーマンが一緒くたになっている。ダブリンに…

第十二日

部屋を移らねばならず、荷物も自力で移動。全部持って4階から降りてきて、別棟のユースの奥の荷物置き場へ突っ込む。ユースは昔ベルリンで何泊かしたことがあるが、設備がどうこうじゃなく、とりあえずバックパッカーが人種的に受け付けない。朝食のチケッ…

第十一日

もう誰もいないレストランへ行くのがイヤなので朝食はパスしてチェックアウトし、荷物だけフロントに預け、昨日ネットカフェで発見したフライヤーを頼りに安い洗濯屋へ行く。ホテルのすぐ近くにあって、数日前にアルと探したのはたぶんここのことだったのだ…

第十日

最後の朝食の席では、昨夜のニュー・アート・クラブのギャグ(セリフの中に「暗い dark」という単語が出てくるたびにヘンな声で「暗い、暗い、暗い、暗い……暗い、暗い、暗い、暗い……暗い、暗い……」といつまでも引っ張る)が大流行している。本人たちが現われ…

第九日

フォーラム当日、プロジェクトへ集合。土曜の午前の、しかもダンス批評をテーマにしたフォーラムだから一般のお客は少なく、色々な業界関係者が主だ。司会をやるマイケル・シーヴァーはアイリッシュ・タイムズでダンス評を書いている人。デアドレが紹介して…

第八日

ダンス・アンブレラのヴァル・ボーン女史はどうも帰国してしまったようだ。ホテルのレストランでも一度見かけたのだが、とうとう話す機会を逸してしまった。今日は昼にプロジェクトに集まって明日のフォーラム前の最終打ち合わせ。みんなすでにお互いのレヴ…

第七日

けっこうヒマな時間が多いからみんなあちこち観光しているみたいだが、ぼくは日本から持ってきた原稿がたまっているため気が気ではない。空き時間はホテルとネットカフェで仕事をする。昼は財団のチュラマニー女史らとランチの予定が入っていて、Avoca とい…

第六日

案の定、徹夜。いや正確には11時半から1時半くらいまで眠り込んでしまったのだが、それでも何とか完成させた。やはり初めから終わりまでPDAで書くのはしんどい。メインはデスクトップだ。朝レストランに行くとリアとコンスタンツェ。少ししてからナター…

第五日

朝リアにポスト・モダン・ダンスについて講釈を垂れていたらコンスタンツェが来た。このレストランで毎朝ミーティングみたいになる。ぼくら6人はフェスのブロードシート(瓦版みたいなレヴュー集)に執筆することになっていて、その締切が明日の午前10時だ…

第四日

今日は午後に小さな公演があるだけで、後はフリー。アルと朝食をとっていたらティエリーが来て、今日帰国してしまうのだという。先日の映画の感想を伝えると、ヴィデオを送ってくれると言っていた。朝食の後はアルと本屋を覗きに行くことにしたのだが、ぼく…

第三日

リアの電話で起こされ、朝食に誘われる。そこへ昨日喋った偉い人が来たと思ったらスウェーデンのクリティック、リスだった。失礼ながらどう見ても「若手」どころか明らかにヴェテランな上に、常にマシンガン・トークなので名前すらわからなかったのだった。…

第二日

昨日は街を歩き回ってみた結果、ホテル前の川を渡った南側が賑やかなのだということがわかった。しかし入りやすい感じのカフェが見つからず、その代わりパブから大量の人が通りにはみ出して飲んだり吸ったりしている。そういう街。ホテルの部屋は通りが騒々…

初日

ダブリンに着いた。薄曇りで、遅くまで明るい。フランクフルト空港でのトランジットも時間がなく、ほぼぶっ通しで飛行機に乗り続け疲れ切った。 ダブリン空港でフランスから来ているスタッフの女の子にピックアップされてタクシーでホテル到着。フロントが混…

荷造りすると、いつも服をたくさん詰め込みすぎてしまう。要るのか要らないのか、いくら考えても答えが出ない。いつも大きめのショルダーバッグ一個で済ませるのだが、今回はヴィデオテープやCD−ROMなど資料が入っていて、その分の体積はどうやっても動…

筆記用具

ずっと出先や電車内で物を書くのに愛用していたPDA(sigmarion III)、今までは本当にワードパッドしか使ってなかったのだが、ついに無線LANのカードを突っ込んでみた。駅とか空港とか街中でバンバンつながるやつだ。ぼくはコンピューターとかあまりデ…

体力

金曜の出発前に片付けねばならない用件が山積している。何かのしわ寄せのようにも思えるが、残念ながら別にこれといった「しわ」の原因は思い当たらない。単なる計画性の欠如だ。 今日はTHEATER/TOPSへ行く前に書類を提出しに行こうと思っていたら、コンビニ…

書かずにはおれぬから書くだけ

しつこいがまたクレイジーケンバンドのことを書く。DVD『LIVE AT STUDIO COAST』では RHYMESTER の『肉体関係 part 2』(逆featuring クレイジーケンバンド)が入っていて、ぼくはこれのマキシをもっていないのでDVDの中ではとりわけ愛聴している。RHY…

Iさんとは趣味が合わないのだろうか、昨日とは打って変わって何の手応えもない一時間だった。 それにしても退屈なものを見ているとどうして寝不足でもないのに眠くなるのか。ただ普通に生活していて退屈を感じるときは別に眠くなったりしない。劇場などでは…

悦ばしい

今日は新しいダンスに行き当たって興奮した。まだろくに言葉が追いつかないどころか、すでに大してよく見ることもできぬまま終わってしまった未知のダンス。「どうなっていくのだろうか」と一歩先もわからぬ動揺を楽しむ。 この公演に関わっていてぼくの原稿…

少し書いたのが消えてしまった。書き直す気になれないのでそれについては今日はよす。 また後ろめたい気分で新刊の書棚を見て回った。見ないで過ごすのもまた後ろめたく、板挟みなのだが、書店がすっかり憂鬱な場所になってしまった。 それでも前田英樹の新…

スピード

徹夜して書類を仕上げ、それを持って打ち合わせ。その後は東京都現代美術館へ行き、成り行きで「再考:近代日本の絵画 美意識の形成と展開」展(第二部)に閉館30分前に入り、駆け抜けるようにして見る。作家別・年代別をやめてテーマ別にザックリまとめた展…

眠る

マジに自転車操業状態なのに、あろうことか、眠い。ぼくは眠気というものを確実かつ決定的に吹き飛ばす技術をいまだ手に入れていない(それゆえ、恥ずかしながら、「睡眠時間の確保」はプライオリティが高い)。 シアター・バビロン三連発が終了。結果的に、…

印度

今日もシアター・バビロン。客席には昨日よりずっと多くの知人や顔見知りがおり、そして舞台はやはり良かったのだった。ところで昨日は黒沢美香のインド舞踊(のフェイク)を見ることができ、そのことが頭にあったわけではないが、今日の昼は昔買ったシンガ…

重症

本当にCKBサイクルが再発してしまった。手元に出してあったリターン・トゥ・フォーエヴァーだのミルトン・ナシメントだのスティーヴ・ライヒだのが次々にしまわれていく。今までPCにはマキシだけ(出し入れが面倒なので)コピーして入れてあったのだが…