2007-01-01から1年間の記事一覧

散発的に公表してはいるのだけれども、後藤美紀子さん、横堀ふみさん(大阪Dance Box)と、三人で「アジア地域でのコンテンポラリーダンスの情報交流、アーティストの交流の促進」を目的とする企画集団 Dance Asia を作った。先日の沖縄イヴェントのチラシに…

連休中、来年以降のことについてあれこれとミーティングする。これで今年はもう大体終了。 打ち合わせをしていて、最近ぼくが考えていることを口にする。すなわち、ダンスをやっている人は「なぜ」と問うことが少ないのではないか、ということ。この前、ジョ…

沖縄美術館での二日間のトークセッションと『テーパノン』の公演が終了。トークセッションは、アジアダンス会議の時のようにはうまくいかなかった。今のところ普通に失望してしまっているのだけれども、ぼくにとって沖縄を考えることはどうしても必要なこと…

帰国早々、徹夜で沖縄シンポジウムの準備をして、昼の飛行機で羽田→那覇。ぼくは三月以来二度目、後藤さんは初。いきなり暑い。さすがにジャカルタほどではないにしても初夏か初秋くらいの陽気。モノレール(ゆいレール)で数駅移動して、住宅街の中にある静…

午前の飛行機でジャカルタ入り。ピックアップに来てくれたIKJの学生二人と、映画の話とかしながらホテル着。渋滞で遅れたため、部屋には2時間くらいしかいられず、シャワーを浴びたりしてすぐにチェックアウトし、ゲーテ・インスティチュートへ。ジャカ…

チャンギ空港にてトランジット中。小腹が減りヌードルを食う。大したものじゃなくてもやっぱりシンガポールは美味しい。あからさまに味が不協和音を起こしてて、唐突に異質な味が割り込んできてすんなり他と調和しない。意味のあるつながりを自分の舌が考え…

忙しい時に限っていつもPCの調子が悪くなる気がするけど、今回は何かマザーボードの辺りが怪しく、マウスやキーボードが利かなくなったりLANが切れたりする。さすがに怖いので酷使せずにノートへ避難。 明日の夜からジャカルタで、直前にプレゼンテーシ…

ありとあらゆる意味において無理をして、飴屋法水演出の『転校生』を見に静岡まで行ってしまったがその甲斐はあった。「女子高生」というステレオタイプを、リアル女子高生の身体によって辛うじてすり抜けつつ、社会的カテゴリーとしては厳然と存在する彼女…

半日ぶっ続けで書いて、吐きそうになりながら脱稿、送信。11月中に書かないといけない原稿はこれで全てクリアした。ただし12月中締切のを除いて……たぶん年内はずっとこのペース。毎朝、心臓のドキドキで目が覚める。

22日(木)、青山円形で神村恵。圧倒的に面白い。かなり久しぶりに見たソロは前と全然変わってなかった。シンプルなのに、アイディア勝負ではない。後半のピアノのところは、すごく変な演奏を使ってて、もしかして自分で弾いて宅録したりしてんじゃないかと思…

来月の頭に数日間、インドネシアの Dance Gathering というイヴェントに行くことになっていて、ジャカルタだったら色々ミーティングができるから、集まって来年のインドネシア・ダンス・フェスティヴァルの企画を進めようと、ずっとFと話をしていたのだけど…

この前テレビで「朝、目が覚めた瞬間に、実際の時間周期(24時間)と体内時計の周期(25時間)のズレがリセットされてリズムが整う、だから二度寝というのは避けた方が良い」とお医者が説明してたので、最近実践してみている。例えば3時に寝て、8時に起き…

ここのところ、大小さまざま12個ぐらいのことを同時に少しずつやってる感じで、そのうちの一個もフィニッシュに至らず、全体的にチクチクチクチク進んでいる。今日は授業の帰りに連絡が入り、至急ということだったので駅の近くでネットカフェを探してチラシ…

学習院へ韓国のダンスを見に行く。到着がギリになってしまい、すると校門のところにいた係の学生が「近道をご案内しますっ」と言って、ホールまで一緒に走ってくれた。デデデッと二人で完走した。会場ではSさんGさんCさんに会う。すごく良いダンサーが一…

インド講座。パキスタンとの国境沿いのラージャスターン州西部、タール沙漠の芸能集団というテーマで、特に神話〜王権〜現在をたどって個々人の系譜を歌うマーンガニヤールという楽師集団について。歴史と神話を媒介にして、人と人を関連付ける、さらに人と…

11月5日(月)、浅草で会議。あまり立ち入った発言はしないつもりでいても、誰も発言しないとつい何か思うところを口にして、普段考えていなかったところまで考えを進めてしまう。 11月6日(火)、早稲田の後、新幹線で名古屋へ。近い。初めて来たので名古…

11月2日(金)、日大の授業は学園祭で休み、家でゆっくり仕事ができると思ったら夜にベルギー大使館でリスベット・グルウェーズがパフォーマンスをするというので出かけることになり、ついでなので先に駒場の図書館へ行って資料を集める。合間、Mさんと電…

10月27日(土)、「アジアダンス勉強会 vol.1」森下スタジオにて。チェ・ビョンジュさんの韓国ダンス史は、「韓国化」から「脱韓国化」への流れを主軸にした明快な説明。何といっても、韓国のダンスを「異文化」として、距離を置いて見るということを自分が…

メール、ヴィデオ編集、飛行機の予約、校正、書類書き、宅急便……などと細々したことでどんどん時間が過ぎて行ってしまう。空しい。日中ちょっとだけ睡眠を取るナップの効果の絶大さ、の不思議さ。 DVDを編集してるので、ジェコ・シオンポの振付を何度も行…

早稲田のイタリア演習の後、上野へ移動し、芸大美術館で「岡倉天心」展。岡倉展は二年前にもワタリウムでやっていたけど、今回のは美術教育に的を絞って芸大自体の歴史と絡めてある。奈良時代の服装が制服になっているのとか写真で見て、そのアナクロニズム…

ツタヤ・ディスカス四周目。『スターシップ・トゥルーパーズ』('97、ポール・ヴァーホーヴェン監督)を見る。『ロボコップ』('87)で颯爽と現われたヴァーホーヴェンといえば、『トータル・リコール』('90)の、雑踏をかき分けてシュワルツェネッガーを追…

『舞台芸術』12号、夏休み前に図書館にこもって書いた「アジア」論がようやく。戦前の日本から今年二月のアジア会議までをつないで、異質な素材を一つにまとめるのに苦労した結果、戦前の日本/アジア関係についてはたくさん切ってしまった(とにかく誰もや…

月島のギャラリーで金魚(鈴木ユキオ)の新作初日。何というか、すばらしく孤高の、特別な作品だと思う。それらしい快感は全くないが、官能に満ちている。ぼくの見るところ、全面的に「間(ま)」がテーマになっていて、振付家が構成した「間」と、パフォー…

カンパニー・サミュエル・マチューと一緒に来日した、トゥールーズ振付開発センターのディレクター、アニー・ボジニ(Annie Bozzini)氏のレクチャーを聞きにシアタートラムへ。「コンテンポラリーダンスの源を探る〜ポスト・モダンダンスの流れから」という…

初めて生で見たキャロリン・カールソンの踊りは良かった。いってしまえば「ただの」踊りだがそれが良い。序盤の一部分と、終盤。確かに、フランスのダンス・コンタンポレーヌが始まるきっかけを作った人という肩書の大きさに比べたら、どうしたって派手さに…

ツタヤ・ディスカス、二周目。安里麻里と塩田明彦の対談で、アクション映画の話になった時、三隅研次とジョニー・トーの名前が挙がってて、ジョニー・トーって香港の監督は全く知らなかったので『PTU』という03年作品を借りてみた。とんでもなくヘンな映…

丸の内でGさんとミーティングの後、国際交流基金の「異文化理解講座」というのに行く。インドの色々な芸能や儀礼を週替りの講師がレクチャーするシリーズの初回。今日は慶應の鈴木正崇教授による総論と、南西インド・カルナータカ州の「ブータ」というもの…

12月の沖縄イヴェントのことで沖縄美術館の前田比呂也さんと話していて、アクターズスクールって地元的にはどういう位置付けなんですかねと話を振ってみたら『独立少女紅蓮隊』という映画を教えてもらい、早速DVDを取り寄せて見た。沖縄出身の若手、安里…

かねがね思っていたことだが、今しなければならないことからの逃避のエネルギーで何か別のことをしてしまっている時、やけに効率よく集中度も高い。必死に逃避しているから没入するのであろう、ずっと後回しにしていたことがあっけなく片付いていたりする。…

トップページにある公演スケジュールの英語版に初めてフィードバックが来た。その人は間接的にはぼくのことを知ってたみたいだけれども、最近日本に来ていて、このページを見て先週のイデビアンを見に行ったと伝えて来てくれて、嬉しかった。NYに行ってた…