制度としてあるダンスがいくら繰り返されても、そのごく一部のみが、見る者の体を実際に揺り動かす「ダンス」たり得るに過ぎないのと同じように、演劇もまた実は「演劇」として成立するのはごく稀なのではないかと思う。ダンスを見て「芝居がかっている」と…
1950年に日本から船でマルセイユに到着した森有正は、これから「パリへ行くのが恐くてたまらなかった。そこには必ず僕の手に負えない何かがあるような気がした」(森有正「バビロンの流れのほとりにて」、『森有正エッセー集成1』、ちくま学芸文庫、19頁)…
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