午後から渋谷の道玄坂を上がったところの「百軒店商店会」というエリアで potalive のイヴェント。100の(?)「作品」が大量に集められている模様なれど、全体としてひたすらつかみどころなく展開されているのがすごい。こういうところにワケわからない仕方で絡むのではなく明確に一部分を切り出して見てしまう見方の貧しさを気にもしつつ、神村恵と福留麻里のダンスを見る(20名ほどの観客はすごい男子率)。神村恵は、古い民家や飲食店を押しのけるようにして、あからさまにいかがわしい風俗店ばかりが建ち並ぶ中に、いきなりある稲荷神社で。後半は(狐ではなく)手塚夏子が憑依していた。

福留麻里も建物の隙間にいきなりある(というか行政の「設置基準」みたいなものに相違ない)公園で。

その後、渋谷の駅近くでイタリアに帰国するAと会って送別の飲み。日本にいたのは2年弱くらいかと思っていたら3年半とのこと、少し日本語を覚えていて面白かった。今月末に神戸からフェリーで北京へ行き、さらにモンゴルへ行ってからイルクーツク(?)からシベリア鉄道に乗って南イタリアまで、二ヶ月かけて帰るらしい。羨ましい。大野慶人の(大野一雄とも土方巽ともまったく異なる)個性についてや、MKや、新しい日本映画や、ウィーラセタクンとかパラジャーノフの映画のこと、ドゥルーズの『シネマ』とかアガンベンの『例外状態』の話など。