キュレーションに関わってから二回目のインドネシアン・ダンス・フェスティヴァル。今回は帰りに韓国に寄るため大韓航空でソウル経由。夜にジャカルタ入りし、公演会場となる Taman Ismail Marzuki(TIM)近くのホテルからいつもの屋台の辺りへ向かうと案の定、コンタクト・ゴンゾの一行が食事していた。この近辺でビールを売っているのはTIM正門前の特定の屋台だけなので、教える。アテンドで日本チームに付いてくれているハッピーさんも知らないレア情報。
久しぶりにゆっくり眠って、昼にジャカルタ・アート・インスティチュート(IKJ)のフェス本部へ。ゴンゾ一行とフェス側のスタッフを引き合わせて、ディレクターやスタッフたちと再会する。チケットの売れ行きは好調。パンフレットも前回よりさらにクオリティが上がった。資金調達がうまくいかなかったり、互いの価値観にズレがあったり、なんだかんだ毎回大変だが、少しずつ前進していると思う。せっかくの国際フェスなので、相互理解を深めるため全公演後にポストトークをやろうと提案していたのだが、こちらの観客は場合によっては否定的な感想や意見をあからさまに言って出演者を攻撃し始めてしまうことがあるので、今回は見送ったとのことだった。うまく対応できる司会がいれば大丈夫なのだろうけど、ちょっと残念。
間違って二冊買ってしまった英語の本(アンドレ・レペッキ編の新刊Planes of Composition: Dance, Theory and the Global)を持参して、IKJの図書館に寄贈した。本は絶対的に不足しているらしく、司書の人もすごく喜んでくれた。想像以上の反応で、作品やアーティストの交流を促進するだけでなく本をやり取りするという交流も有効だと思った。問題は、アジアは言語がバラバラすぎて、英語の本くらいしか共有できないということだ。
今回はIETM(ヨーロッパのプロデューサーたちのミーティング)が併設されているためもあり、意外な知り合いに次々と会った。カンボジアシンガポール、韓国から。
これから初日の公演が始まる前に、会場入口前でゴンゾのストリート・パフォーマンスがある。姫野さやかのあのドラムを屋外でぶっ放すというから盛り上がりに期待。