何事によらず、選択肢がいくつもある時にどれかを選択するという行為は、冷静に考えたらおかしな話で、多くの場合、選択はデタラメであらざるを得ないと思う。荒唐無稽を承知で、でも迫られるから選択する。
フランス人と国際結婚した人が、将来的にはフランスに住むのがいいか、日本に住むのがいいか迷っている、とテレビで話していて、それを聞きながら、自分だったら両方に住みたいから好きな時にどこへでも移動できるような生活がいいと思った。もし仮に、どこに住んでもいいという状況になったら、とてもじゃないが一つに決められない。そしてそれこそが本当のところであるはずだと思う。