2010-01-01から1年間の記事一覧
デュッセルドルフのダンス見本市(Tanzmesse)ではずいぶん舞台を見たけど、ちょっと面白いかなというものもあったような、なかったような、という程度の感触しかなかった。むしろケルンのダンス・アーカイヴ(Tanz Archiv)とか、世界遺産にもなっている超…
デュッセルドルフの Tanzmesse(ダンス見本市)というのに呼んでもらった。とはいってもタンツメッセに参加するのが主目的ではなく、ノルトライン・ヴェストファーレン州の広報機関による招聘プログラムで、地域のダンス関係のインフラについて詳しく紹介し…
午後はずっと駅前のスタバにいた。少し前から普通のドリップコーヒーが二杯目は100円なので(どのサイズでも)、長く居座りたい場合はスタバ。Facebookのチャットで珍しい人がオンラインになっていたので、捕まえて色々相談する。まず韓国で、世代が近くてカ…
やっと夏休み。最近は「各学期15コマずつ授業やること」という文科省の指示で8月頭まで大学の授業が食い込んだりしているけど、研究のための時間を最大限確保するためあれこれ抵抗している。期末レポートなんかも、それなりにモチヴェーションのある学生の…
二日目。昼過ぎまで部屋で仕事をして、少し街中を歩いてみる。基地の街(在韓米軍と韓国軍)なので、軍服の人がけっこういる。あとなぜか結婚式場が多く、日曜ということもあってあちこちで式が行われているようだった。14時くらいになって何か食べようと思…
二度目のチャンムー・フェス。たまたまIDFと同じ週の開催になってしまって、キム・ソンミの『ボレロ』再演など見逃してしまった。ジャカルタ〜ソウルの便が22時の一本しかないというのも痛い。 週末の「アジア・コンテンポラリーダンス」というプログラム…
新聞の朝刊二誌にIDFの記事が出ていた。Koran Tempo は初日のキム・ジェドクとゴンゾ。英字の Jakarta Post も初日の記事で、インドネシア勢をさしおいてジェドクが場をさらってしまったことに対して露骨に悔しそうな書き方になっている。 その後、午前中…
IDF最終日。昼過ぎまでずっとホテルで仕事をして、夕方から台湾のグループの舞台を見る。前半は国立芸大の学生。いわゆる欧米流の標準的なコンテンポラリーダンスか、伝統舞踊を表層的にアレンジしたもの、の二極。ひと段落したところで抜けてIKJの学…
三日目は午前中からパネルディスカッションに駆り出され、バリの芸術祭とIDFの説明にちょっとコメントするという役目。あまり貢献できる立場でもない上に、拘束時間が長くて難儀してしまう。会場で、インドネシア語で書かれたダンスの本を何冊か入手した。…
IDF二日目の本番は若手三組。いくら超満員とはいえ、定時より5分前に開演なんていうケースは聞いたことがない。インドネシアの二作品の後、ゴンゾがトリ。ドラムの姫野さやかはどこから出てくるのかと思っていると、いきなり背景幕の向こう側に巨大なシ…
TIM(アートセンター)の正門前でのコンタクト・ゴンゾは大成功。インドネシアでは少し刺激が強すぎるかもとは思っていたが、ビンタが入ったりするたびに声が上がったり、ちょっと怖がりつつも盛り上がって見てくれていた。姫野さやかのドラムも凄まじく…
キュレーションに関わってから二回目のインドネシアン・ダンス・フェスティヴァル。今回は帰りに韓国に寄るため大韓航空でソウル経由。夜にジャカルタ入りし、公演会場となる Taman Ismail Marzuki(TIM)近くのホテルからいつもの屋台の辺りへ向かうと案…
篠崎芽美の初ソロは、予想外にも、日本では稀なパフォーマティヴィティを備えた真正のアート作品だった。つまりこれは、別に世の中にあってもなくてもいいような作品ではなくて、上演する意味のある作品、そして見る意味のある作品だと思った。パフォーマテ…
本務校の三年生以上を対象とする演習では今年から「パフォーマンス」に関する理論をどんどん吸収していくカリキュラムにした。前期に五つの概念を二週ずつかけて理解してもらい、後期に各自でそれらを応用した研究発表をしてもらう。五つの概念をそれぞれ一…
今週はいくつもの書類仕事で体力の限界。もう倒れそうになりながら今日は食事の時間もなかなか取れない状態で、でも仕事が終わって群馬から横浜まで移動して見た木ノ下歌舞伎の『勧進帳』は一週間の疲れが全部吹き飛ぶような面白さだった。ヒューマンビート…
『ユリイカ』の5月号が、なぜかこのタイミングでポン・ジュノ特集を組んでいて[amazon]、公開中の最新作に急き立てられるといったこともないために落ち着いて(だいたい)全部読んだ。いわゆる韓国通の執筆者が入っておらず、それだけに映画に描かれた「韓…
ワンダーランドの「劇評を書くセミナー」で、佐々木敦さん、水牛健太郎さんとともに“私の考える劇評”について喋った。ぼくはお二方ともに今回初めてご一緒させて頂いたのだけど、意外と話があちこち転がり、セミナー全体の目的にはそれなりに資する内容にな…
結城座とフレデリック・フィスバックの『宦官提督の末裔』は、クオ・パオクンの台本(?)に興味があって見に行った。そうしたら柴幸男の『スイングバイ』とほとんど同じといってもいいくらい似た舞台設定で驚いた。前者は現代の(シンガポールの)会社のオ…
生まれたばかりの子にあらゆる言語を話す能力が潜在的に具わっているというのは素晴らしい。しかし、あらゆる潜在的能力を保っていたら一つも言葉がしゃべれない。だから、極端に言えば、たった一つを残して、残りの能力を取り敢えず全部破壊していくのが、…
今年も芸術見本市の時期が来た。色んな地域の知り合いと再会できたり、新しく知り合いになれたりして、別に何も売ったり買ったりしない立場だけど、情報交換もできるし、有意義な場。ただ去年はあんなにたくさん来ていたアジア系の人たちがすごく少なくて、…
会議というのは普通に話している時よりも脳が疲れる。普通にしゃべっているなら5時間ぐらい何でもないのに、会議だと頭痛がしてしまう。Mさんが、会議中は人の話を聞いている時も自分の考えを言葉にしていたり、複雑に頭を使い続けるからじゃないかと言っ…
イギリスの振付家のショーネッド・ヒューズという人が、青森の民俗舞踊である「手踊り」をモティーフにした滞在制作を行っていて、その途中経過のショーイングが2月3日に森下スタジオであると聞き、前日にそのゲネを見せてもらえるかもということでHさん…