2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今日は神楽坂で杉田丈作を見た。初めて見る人だと、とりあえずしっかり背筋伸ばして正座、みたいな気構えで見ている。しかし終わりまでに飽きてきてしまった場合、しかもそれが神楽坂だったりした場合、ああラーメン食いたいなーとか考え始めてしまって、い…
大学の紀要に書いた論文のゲラが上がって来た。クローチェのフィードラー批判を取り上げて、ロベルト・ロンギにつないで Estetica の文化政治学的含意を摘出したもの。実は去年の秋に脱稿したやつなのだが、今読み直しても、手を入れたい所があまり見当たら…
先月号の『ユリイカ』特集・楳図かずお、全部読む。 岡崎乾二郎「そのつどの感覚に忠実に、事の後先を忘れて集中するというのが「子供」の特徴ですね。人生の目的なんか考えない。でも、そういう子供らしい感覚を受け入れる、肯定するということは、当の子供…
BankARTでやってる「ヌーヴォー・シルク作品上映」というのに行ってきた。Bプロはまずアルカオス Archaos というところのプロモ映像。これが一番派手でスペクタクルな感じだったので、もっと見たかった。細かい断片になってて残念。次がシルク・プリューム …
ずっと原稿書きと読書。しかし近所で工事してるせいで朝早く起こされ、日中もずっと邪魔される。静かになったと思ったら弁当食ってるだけだったり。こんなの許されんのか。工事は防音壁で厳重に囲ってその中で行うべき。仕方ないので耳栓、しかも睡眠不足の…
NYに留学中のNと、初めてチャットというものをやってみた。なぜかすごい一昔前のツールというイメージがあるのだが*1、実際使ってみると独特の手応えで、タイムラグが妙に生々しい。「コミュニケーションしてる」という実感がある。 昼は久々にDと会って…
スパイラルで笠井叡見る。何かこう、コンセプトそのものにパンチが足りないような気がした。 すぐ神楽坂に移動。少し時間があるので本屋で立ち読みする。この店はマイナーな新刊をちゃんと入れてるので行く度に端から端までチェックする。『芸術新潮』9月号…
けっこう時間がなくてギリギリになってしまったのに財布の中に現金がなく、浅草に着いてからATMを探したがコンビニすらなかなか見つからず、汗だくになって走り回って「吾妻橋ダンスクロッシング」へ。……予想していた内容とはいえ、精神的にヘコんだ。ク…
『恋ごころ』('01、ジャック・リヴェット監督)。だめだこれは。いやダメなんじゃなく単に好きになれない。気取ってる人が気取ったハメの外し方したみたいなラストのなだれ込みもアウトだし(初めからタガの外れた人がますます加速していく『マルホランド・…
映画ばかり見ている。しかも偏った映画を。 今日は『マルホランド・ドライブ』('01、デヴィッド・リンチ監督)。ここんとこちょっとマンネリ気味な気もしないではないけど、やっぱり感動した。凄いな。このバランス感覚。何でもとりあえず「出せば」つなが…
冷房病か体が痛くて頭がボーッとしてる。『ゴッホ』('90、ロバート・アルトマン監督)。あまり期待しないで見たのだけど、面白かった。冒頭シーンはクリスティーズで『ひまわり』の値がバカスカ釣り上がっていくところを映してて*1、そのままオークションの…
こう暑いともう空気が物質感を帯び顔にモワッとかぶさってきて、魚が水の中にいるみたいにヒトも大気の中で生きているのだなあと思う。 『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』('02、デヴィッド・クローネンバーグ監督)を見た。母親を父親が殺すシーンの…
原宿で指輪ホテルを見る。久しぶり、三回目だが、照明をやっているAさんが掲示板に書き込んでいるのを見て行くことにした。正解だった。Aさんのリコメンは信頼している。ぼくが見逃した金魚×10の旗揚げ公演*1で、鈴木ユキオの仕事をいち早く評価したのも実…
先日さいたまでMさんから紹介して頂いたフランス語通訳のHさんと、そのすぐ後に水戸で再びお会いし、マイヨーの『ロミジュリ』のチケットを頂けることになって、しかも今朝急遽2枚OKになったのでダンサーMを誘って待ち合わせて見た。マイヨーは前の『…
今日は千駄木でダンスを見て、そのまま湯島まで歩いた。簡単なルートのはずだったのに、お茶する場所を探しながら歩いたせいもあり、やはり強力な方向音痴が発動して道に迷い、一時間以上も歩き回ってしまった。本郷や湯島の辺りは、土曜ともなると店がみん…
ガツガツ読書をする。今読んでる本は、ここに書名をあげることが恥ずかしくないのかどうかまだ見極めがつかない。役には立っている。 映画は『ドレミファ娘の血は騒ぐ』('85、黒沢清監督)を見た。初めて見た。出だしの方はてっきり学生映画なのかと思った…
新宿でピナ・バウシュ。客席の反応が思いのほか正直で、清々しい後味だった。とはいえカーテンコールは長く、途中で出て、少し歩いたらTさんがいた。バウシュを見ていたわけじゃなくて、京都からバウシュを見に来たJさん+Tさんを待っているという。それ…
ここのところ映画付いていて今日は『回転』('61、ジャック・クレイトン監督)を見た。黒沢清がしばしば言及するのでずっと見たいと思ってたやつ。ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』の映画化で、女の家庭教師が小さな兄妹のもとにやってきて、その屋敷の…
今日は『兵隊やくざ』('65、増村保造監督)を見た。この時期の日本映画特有のスッとぼけた「ユーモラス」系の音楽がちょっと苦手だが、乱闘シーンが多くて良かった。多いどころか乱闘シーンとそれ以外で構成されているような、しかも敵とは一切闘わずに隊内…
『ヘルハウス』('73、ジョン・ハフ監督)を見た。ずーっと昔に一度見ているのだが、その時は何がいいのかよくわからなかった。実をいうと今回もそれほど面白いと思わなかったのだが、とりあえず美術が凄いのと、それから照明や衣装や役者などが一貫した美意…
選挙の投票へ行ってから、水戸まで行き、エルヴェ・ロブの作品を見てきた。90年代の半ばごろ水戸芸術館はフランスのヌーヴェルダンスを積極的に紹介していて、しかもロブのレジデンス・ワークから岩淵多喜子や平松み紀が出たりしているのだが、最近は音沙汰…
『音楽舞踊新聞』は「編集責任者が体調不良のため」、「しばらくの間、休刊」との知らせを受けた。再開の予定については書かれてない。そして明日出る号にも枇杷系のレヴューはまだ載ってないから、この号で休刊だとすると、枇杷系も、ダブリンのレポも、手…
連日寝不足で原稿ばかり書く。何かちょっとチガウ気がしてきた。 CKBは『Brown Metallic』じゃなく去年の『777』の後半部分をヘビロテ中。ていうかまだ全然現役なのに次のが出てしまったという感じで、夏ともなればなおさらだ。『777』はあらゆる種…
『スパイダーマン』を見た。サム・ライミはメジャー路線で新境地を開拓しているようでいて、最近のはどれもあまり面白くない。チープなビルドゥングス・ロマン仕立ての出だしは馬鹿馬鹿しくて面白いのだけど、その後は無理に詰め込んだアメコミ風のプロット…
ピナ・バウシュの新作を見てきた。もう完全に過去の人なんだな、と言わざるをえない出来。『バンドネオン』は一応行くけど新作はもう行かない、と言っていたSさんにはこうしてまたも敗退したわけである。 カーテンコールが始まった時点で拍手なんかせず速攻…
昨日の手塚夏子のレヴューが電車の中でサラサラと書けてしまった。吉祥寺から渋谷までの井の頭線で半分くらい、今日またその残りを書いたので、90分もかかってない。穿った解釈抜きにただレヴューするだけなら、こうやって見た後すぐ書くのがベストみたいだ…
今日は吉祥寺で手塚夏子を見た。9月出産予定っていう割りにはあまり膨らんでなかった。マース・カニンガムの川久保玲みたいなのを期待していたのはやっぱり失礼すぎ。面白かったけど、方法としての面白さよりどっちかというとセンスの良さが際立つ舞台だっ…
昼は成城大学で美学会の例会。赤塚健太郎氏の発表は、バロック音楽の奏法の中にバロック舞踏の身体運動感覚との共通項を求めようとするもの。緻密な検証だった。プリエ→エルヴェ→均衡ポジション、という極端にシンプルな動きを分析対象にしているのだが、こ…
またアマゾンからギフト券が来た。こないだ来たのは「エレクトロニクス製品」のキャンペーンの分で、今度来たのは「電子辞書」のキャンペーンの分らしい。買う時点では計算に入れていたのに、忘れていた。何となく嬉しい気分がしてしまっているけどもちろん…