ヘビ、ヘビ、オバケオバケオバケ

連日寝不足で原稿ばかり書く。何かちょっとチガウ気がしてきた。
CKBは『Brown Metallic』じゃなく去年の『777』の後半部分をヘビロテ中。ていうかまだ全然現役なのに次のが出てしまったという感じで、夏ともなればなおさらだ。『777』はあらゆる種類の「夏」のエキスが詰まっている。とにかく前半がものすごい勢いなので、9曲目の『私立探偵マヒマヒ』からのっさんモードが挟まり14曲目『Surf Side 69』でドナルドダックダンシンヤ・ショーなども入る後半はどうも印象がまとまらず、あまり聞いてなかったのだが、今は18曲目の『横顔』を聴いて、15曲目『パナールの島』に戻って次の『金龍酒家』まで聴き、もう一回『横顔』で終わりにするか、または12曲目の『真夜中のストレンジャー』を聴いて『パナールの島』に飛んで『横顔』まで行くか、この辺が気に入っている。
ニューアルバムもこの頃の横山剣に作ってもらいたかった。しかしそうやってないものねだりをして、諦めて、横山剣じゃない違う人の、しかし自分にはフィットする別のCDをかけてしまったりもするのだと思うと、何ごとにせよ物を作る側は一個一個にすごい時間をかけているのに、それを受け取る側はバンバン次から次へ行ってしまって薄情だと思う。労働の剰余価値は資本家が吸い上げてるんじゃなくて、どこか違うところへ蒸発してしまってる。
本棚を漁っていたら読みかけのまま放ってあった『鳥頭紀行 くりくり編』('01、角川書店)が出てきた。西原理恵子は黒沢美香に似ている。今気づいたんじゃなく、ずっと前から漠然と感じていたけど意識してなかった。
ユクスキュルの『生物から見た世界』('73、思索社)を読み始めた。反射じゃなく、知覚(Merken)と働きかけ(Wirken)が連携していれば「主体」なのだ、という考え方があまりよくわからない。