240分

結局今週の松山行きは断念した。道後温泉でゆっくりできるのならともかく、忙しいし、そもそも滞在費が払えない。かといって単純往復にしては交通費が高すぎる。
今日は中村公美を4時間見た。ちゃんと最初からやっているか見張るため定刻前に行ったらすでに始まっていた。敗北。お金はないが打ち上げ(中日なのに)に混ざってしまう。主役と、ダンサーのSさん、映像家のKさん、「ダンス友達」のクロストークKさん。ダンサーSさんとは前にちょっとお会いしたことはあったが、今日初めてちゃんとお話した。映像家のKさんは普段DTPの仕事をしていて、マウスダコなるものを初めて見せてもらった。
このKさんが今日の受付&記録係だったのだが、途中で舞台に乱入してしまったので、その間ぼくが勝手に記録用Vを回していた。自慢するが、ぼくは撮影しながらカット割りして構成もするので未編集でも結構見られるものになる。友人たちと旅行へ行っても撮るのだが、あまりにも楽しくて一人で夢中になり、挙句には望み通りのショットを得るため友人たちを動かして演出してしまう。すると向こうも案外遊び心を出してくれたりして、予想以上のものが撮れるのだ。被写体の即興から生まれた「川島雄三風の足」のショットとか、「アイドル・ヴィデオ風にカメラ目線で後へ逃げる男を追いかける」浜辺のショット(くだらない)とかは名作の部類に入る。
帰りの電車でもクロストークKさんと映画の話ばかりする。レニー・ハーリンが全部撮り直したという『エクソシスト4』はなぜかヴィットリオ・ストラーロが撮影しているとか、ラース・フォン・トリアーのベタさ加減はどこまで本気でどこまで悪意なのかがどうしてもわからないとか。
ところでダンサーSさんから、今週は蒲田のスタジオ80でオガワ由香の公演があったのだと聞いた。知っていたら「公演スケジュール」に載せるべきところだった。あそこには本当は「情報お寄せ下さい」と書きたいのだが、最終的には自分の主観で取捨選択してしまうわけだからなかなかそうもいかない。「宣伝」は困るが「タレ込み」は欲しいのだ。