エルマガジン』の原稿を送信し振り向きざまダッシュで神楽坂へ向かい山賀ざくろ+岡田智代。マニアックに凝視する目にはあれこれ見えて豊かであるには違いないが、そもそも人をして凝視するに至らしめるのは何だと考えているか、ここら辺が決定的に弱いと思った。今さらいうのもなんだけど。もちろん平凡なトリヴィアリズムとは一線を画したものであり、どっちの作品もいじればもっと良くなるだろう。個人的には特に岡田智代の作品がすごく面白くて、興奮させられてしまったのだが、それでも、特に好意を持っているわけでもない普通の観客に対する説得力は乏しいだろうし、「内輪受け」といって片付けたがる人々にまともな反論ができるとも思えない。ただし「内輪受け」自体を擁護するという仕方での反論の可能性は残されるかもしれない。「内」ってどこだよ、という。