スパイラルスパイラルサバイバル

昨日は初めて京都造形大へ行った。京都駅からはとても遠い。池田亮司はやはり人気があって、すでに列ができていた。Sさん、ダンサー/詩人/その他のIさんに会う。東京から来ているHさんも先に並んでいた。作品は、誰もいない舞台とスクリーンに向かい合うという奇妙な体験だったが色々と面白かった。Aさんに紹介してもらって3月にお世話になるFさんと面会。それにしても誰も彼も聞くと翌日はアイホールへ行くというし、さらにその内の何人かはその後のダンスボックスも行くという。東京と似たようなノリ。Hさんと一緒に京都を少し歩き回る*1。アートコンプレックス1928(行ったことなかった)をのぞいたらコンドルズが稽古をしていた。Hさんの知っている豆腐屋さんで夕食。次々と出てくる豆腐料理を堪能しつつダンスの話ばかりする。その後Mさんに電話して二軒目。Sさんも後から来て、26:30まで。Hさんは朝から仕事しているのにすごいスタミナで全然テンションが落ちず、しかも翌日も朝からだという。生命力において完全に負けている。ホテルでは寝るだけ。部屋番号が911だった。
翌日。また睡眠不足のまま、ダラダラと駅まで歩きながら、人気の少ない喫茶店で何か食べながら仕事をしたいと思っていたらその条件に完璧に適合する店が見つかり、しばらくそこにいる。原稿書いたり、居眠りしたりして、京都駅から伊丹へ。アイホールでは早速昨日も会ったIさん。SさんOさんTさん。客席に座っていると西日本の知っている人が片っ端からどんどこ現われる。先日東京で初めてお話したTさんも見に来ていたし、栗東のYさんも、岡山のKさんも、広島のSさんJさんも来ている。Fさんを介してAさんとMさんと対面。『エルマガジン』のFさんとは1年半ぶりで、お互いにわからなかった。ずっと電話かメールだったから。ルーデンスも面白かったけど、BATIK『SIDE B』は見るたびに違う良さがある。今回はおどろおどろしさが素晴らしくて、心にグッと来るものがあった。この作品はもう国の宝だと思う。Nさんの先導で大阪ダンスボックスまで移動。北村成美の単独公演を大阪で見る、というのはいかにも「本場物を食す」という感じがする。彼女の長い作品を見るのは初めてで、今まで見たことのない側面を見ることもできた。色んな意味で驚いたけど、前橋での上演を越えることはできていなかったというのが本音。終演後は乾杯もできず走って地下鉄〜新幹線。ずっと大声で喋ってるオトナコドモがいて疲れてる乗客はみんな迷惑顔。こんな時のためにぼくは耳栓を持ち歩いている。本当はノイズキャンセラー付きのヘッドフォンが欲しいのだが。寝て帰る。今回はとにかく大変な数の人に会った。

*1:京都の街の地理を把握するのは難しいという話。Hさんは詳しいけれども、ぼくはまず知識がなく、位置関係もよくわかっていない上に、そもそも方向音痴である。碁盤の目になっているから場所の特徴がつかみづらく、反対方向に歩いてしまっていてもなかなか気づかない。東京などの場合は自分が歩いている地域の一定範囲の地図が頭に入っていて、地下鉄で移動して地上に出ると今度はその周辺の地図に切り替わる。この地図と前の地図の間は別につながっていなくてもいい(あるいは地下鉄の路線図が、地図と地図の間を埋めている)。しかし京都のような街は、もしかしてみんな街全体の俯瞰図を頭に思い描きながら動いているのではないか。それ一枚あれば、位置は座標で把握でき、方向は東西南北で把握できる。もしこれがあたっているとしたら、東京とは「世界観」が違うといっても大袈裟ではない。