Deganit Shemy

今日はとてもいい振付家に出会った。Deganit Shemy、イスラエルの若手でNYでカンパニーを立ち上げつつあるという。「演出」や「構成」に関するアイディアや、「ネタ」じゃなくて、きちんと体の動きについて考えた末の斬新な表現がドンと出されている。本当に稀なことだが、こういう振付に行き当たると踊りというものの素晴らしさを改めて実感する。
二本見たが、一本目は不安定な体勢から別のまた不安定な体勢へと移り行き続けるデュオで、二本目は部位を問わず「引っ込める」(収縮する)動き、しゃっくりのような動きが基本的な動機になっているグループ作品、どっちも面白かった。見ながら振付の発想、動きへの考え方が徐々に、しかし明確につかめて、しかも大まかにつかめた後、それがどんどん深まって行くところまでついていける。一つの世界観が開陳される。