サンフランシスコに到着。ホテルの手配など全然できていなくてギリギリまで焦っていた。昨夜というか今日の明け方近くにオンラインで予約してメールで確認書まで届いていたのに、フロントの人はその予約をチェックしてなかったらしい。部屋が空いていたから良かったようなものの、冷や汗だった。
あまりにも忙しく走り回っていて昨日はとうとうリチャード・フォアマンを見逃した。前日にチケットを買って万全の体勢だったのに地下鉄で本を読んでいて乗り過ごし、そうしたらブルックリンまで運ばれていってしまい間に合わず。この公演はずっと前からやっていたのだが、長いと油断する。しかも見逃したのなら早く帰って旅行の準備をすればいいのに、22時からJとアポイントメントがあって帰ることもできずスタバで時間を潰すはめに。Jはぼくのレクチャーについてすごく色んなコメントをくれた。彼もやっぱり日本のダンスは「パーソナル」だと言っていた。パーソナルというよりむしろインパーソナル(非人称的)というべきなのではないかもと思うが、「常識」の壁は堅いだろう。
今日は午後からCに会ってやはりコメントをもらう。コジェーヴの「ポスト歴史」、「動物化」に対して土方の舞踏や、あるいはダンス一般が批評的なポテンシャルを持ち得る、つまり哲学理論を感性的なもの身体的なものが批評し得るという議論の筋道に興味を持ってもらえたようだ。もしかしたら英語でも出版できそうな雰囲気になってきた。ぜひ出したい。
飛行機は Song という格安の航空会社で、無駄を省いて料金を下げる手法。食事もアルコールも有料、ソフトドリンクのみ配られる。映画もゲームも有料だが音楽はCDをたくさん聞けるようになっていてあれこれチェックした。Dave Matthews Band とか White Stripes とか。東海岸から西海岸へ移動するだけで7時間もかかってしまうアメリカは大きい(本当はこの大きさを大陸横断鉄道で実感したかったのだが時間がなく諦めた)。尻が痛い。