疲労困憊の状態で午前の講義、しかしいつになくゆっくり丁寧に話してしまい、準備した映像もほんの一部しか使わなかった。午後の演習は歌舞伎。隅取りの話になって、なぜか「KISSのメイクとかは歌舞伎がモデルなんじゃないか」とかくだらないことを言ってしまったが、ウィキペディアを見たら「ジーンは自伝『Kiss And Make-Up』において(1970年代の日本の雑誌のインタビューでは歌舞伎の影響があったことを話しているにも関わらず)、メイクが歌舞伎から発想を得ている事を否定している」と書いてあった。
ロバート・モリスの Continuous Project Altered Daily をようやくゲット。紀要のレイナー論を仕上げた時点では「彫刻についてのノート」のパート2までしか読んでなかったが、もっと枠を広げたい。パート3では、リアリティとは無媒介に与えられるものではなく「構築」されるものだという話になって来ている。
『MOMM』12月号で知った Judy Van Zile の Perspectives on Korean Dance も届く。崔承喜のアメリカツアー、デニショーンのアジアツアーについてなど有益。理論的には、こういう視点で日本のこともやれるんじゃないかと思う(もっとも厄介なのは一次資料の確保だろうけど)。
初めてデジカメを購入。IXY920IS。とにかく起動が速く、スイッチを入れると1.5秒くらいでシャッターが切れる。このくらいまで行くともう「見る」=「記憶する」のと近い感覚で写真が撮れそうな気がする。
駅で帰りの電車を待っていたら、葬儀の帰りらしきお婆さんにいきなり「花、いりませんか」と聞かれる。「もらい過ぎちゃったので」と、白い菊などを…。するとすかさず背後からその息子らしき中年男性が「いらないいらない、学生は花いらないって」とフォローが入る。大学で教えた帰りに学生と間違われる。