飛行機も遅れなかったし、入国審査まではとにかく走ってできる限り多くの人を追い抜き、空港エクスプレスと(券売機の位置と必要な紙幣まで完全に下調べ済み)、タクシーで(英語だけじゃなく中国語でも書いてある地図をプリントアウト持参)、軽やかに劇場に到着、余裕の開演30分前。
Asia Pacific Dance Platform。中国、インドネシア、韓国、日本、ニュージーランド、香港の振付家6人の作品を3時間かけて上演。100人も入らないだろうコンパクトな劇場ながら、個々の作品にはそれなりの上演時間が割り振られていて、なかなか贅沢で手応えのある公演になっている。ジェコは新作も加えて三本立てだったり、ディック・ウォンの『B.O.B.*』が本当に素晴らしかったりと、それぞれも充実していたが、政治的な作品、フィジカルな作品から、コンセプチュアルな作品まで間口の広いラインナップで Asia Pacific という地域の広がりもイメージさせる全体の構成はかなりの水準。見に来て本当に良かったと思った。
東京芸術見本市で会う予定だった人にここで先に会えてしまったり、ニュージーランド振付家と知り合いになれてまた全然知らない世界の話が聞けたり、賑やかで楽しい。しかし仕事を抱えたまま来てしまったので夜はさっさとホテルへ帰る。