第六日

案の定、徹夜。いや正確には11時半から1時半くらいまで眠り込んでしまったのだが、それでも何とか完成させた。やはり初めから終わりまでPDAで書くのはしんどい。メインはデスクトップだ。朝レストランに行くとリアとコンスタンツェ。少ししてからナターシャも起きてきた。彼女は毎日どこかにレポート記事を書いているため午前中はホテルに缶詰で、さらにニジンスキーの手記のギリシャ語訳の仕事も持って来ているらしい。ナターシャが4時間しか寝てないと言うから、ぼくは徹夜だと言ったら、リアに「もろ日本人だね」と言われた。何だそれは。コンスタンツェは仕事が片付いたのでもう自由だ自由だと喜んでいて、今日は公演もないのでリアと Howth へ出かけるという。Howth はダブリン湾の北側の岬で、近場の観光地としては有名とのこと。すごい崖があるらしい。ぼくはもう体力の限界なので、ネットカフェでPDAから(無線LANカードはいまだ活躍できず)手で再入力してヘレンに原稿を送り、ホテルに戻って寝る。夕方電話で目が覚めるとリアだ。もう帰ってきていて、お腹が空いたから何か食べようと言う。そしたらまた Ciao Bella で、行くともうリアは顔馴染みになっている。毎日来ているらしい。なぜかサルサをやっていて、店の人とお客がフロアで踊ったりしている。久しぶりに好きなだけ飲み、少し酔って帰る。橋の上から夕焼け。といってももう10時とかなのだが。