映画の日

昼から青山でインタヴューを録って、その後はオリベホールで映画三本立ての予定だったのだが、インタヴューが押してしまい、乃木坂から走るも5分遅刻。映画は舞台と違って定刻通りにスタートする。初めて見る映画なのに途中から見たって無意味なので諦めてウェンディーズで仕事する。
二本目は『溶岩の家』('95、ペドロ・コスタ監督)。ダンス関係の知人はほとんど見かけず*1、その代わり大学院で映画を研究しているAちゃんに久しぶりに会った。本当にすごい久しぶりだったが全然変わってなかった。ペドロ・コスタは『ヴァンダの部屋』も見逃していてこれが初めてだったのだが、まあ興味深く。ちょっと学生映画みたいなテイストもあり。上映後、映画関係のお仕事をされていてダンスも好きなUさんの伝で、いつもとは違う人々と混ざって話したりした。皆さん結構ダンスを見られていて意外*2。続いてもう一本、『アデュー・フィリピーヌ』('61-63、ジャック・ロジェ監督)。『溶岩の家』の晦渋な話法の後だけに、何とも喉越し良く感じる。この手のやつはわりとどれも似たように見えてしまうのだが、とりあえず面白かった。久しぶりに映画をスクリーンで見た。『イノセンス』以来。
一昨年の時は全然見なかったのだが、「ダンス・イン・シネマ」は本当にシネフィル好みのイケてるラインナップになっている*3

*1:映画も詳しいKさんには会った。映画って舞台と比べると「またいつか見れるから」と思ってつい後手後手に回してしまうけど、実はそう簡単には見れなかったりする。

*2:それにしても、美術の関係者に会っても映画の関係者に会っても皆「タコツボ化」を嘆いていて、「ダンスの方が…」と口にされる。もちろんダンスの関係者もしばしば同じことを言うわけで、要するにどのジャンルもみんなタコツボ化している、あるいは「タコツボ化している」と感じられているわけだ。

*3:前回はジャック・リヴェットの『デュエル』をやったりした。いまだに劇場公開されてない。