西方

朝きちんと起きて、来月1日の国立劇場「唄と語り〜京舞を迎えて〜」のチケット獲り。祇園甲部歌舞会って、あのレヴューみたいに舞妓さんがズラッて並ぶやつだと思う。万全の体制でスタンバッていたが一発で電話がつながってしまい拍子抜け。
今日は次の仕事にとりかかったり、夜はゲラを直したりして、せこせこと働いていたら、フィリピンの人からメールが来て、今度はインドに呼ばれた。タイのA、インドネシアのRとセットなので、また皆と会えれば楽しいのだが、しかし足代は自前でとか書いてあって、そんなの invitation とは言わないんだよと思いつつも調べたら12月のインド便っていうのは結構高く、というかアメリカ便って今ホントに安いんだなと実感した。これはたぶん断ることになってしまう。そんなことより今月の岡山行きすら限りなく遠のきつつある…。
この前NHKでやってたジェシー・ノーマンのモノオペラを見た。シェーンベルクの『期待』とプーランクの『人間の声』。『期待』はいかにもドイツっぽい表現主義っぽい気色悪い苦悩と幻覚のモノローグだったが、『人間の声』は電話の向こうに男がいて振り回されてあたふたする設定になっている。交換手がいる時代の電話なので、混線したり突然切れたり、またかかってきたりと、男と女が危うい一本の線でつながってる感じを演出する小道具として秀逸。呼び出し音も音楽でやっていたりして面白かった。欲をいえばノーマンがあんまり怪獣っぽくなかったところが物足りず、カーテンコール中に席を立ってる人がかなりいたのもうなずける。確かチケットはS席29000円とかだったのだが、二曲で1時間ちょい。