アメリカ

昨日、『マイノリティー・リポート』('02、スティーヴン・スピルバーグ監督)見る。『A.I.』と似たような雰囲気だがもっとずっとつまらない。SFというのは基本的に何をやってもOKなので、逆に何をOKじゃなくするか、それによっていかにOKを際立たせるかが鍵になる。逃走シーンなどのスラップスティックスーパーマリオみたいな横画面ジャンプ、ジェット噴射で焼けるハンバーグetc.)のみ良かった。
今日は大駱駝艦のマチネ。これまたちょっと困る出来であり、見ていて疲労困憊。夜はタイニイアリスで榴華殿を見てみようかなと思ったのだが疲れたのでやめて帰宅して仕事。砂連尾さんとの往復書簡1号。ほぼ書けたから昨日のうちに出しますとO君には言っていたのだが、やっぱり書き直し始めてしまった。でも、もう明日中には出せる。
電車の中でレム・コールハース『錯乱のニューヨーク』読み進める。コニーアイランドについて書かれた第一部を読んでいる間はどこが名著なんだろうと思っていたが、「摩天楼」を扱った第二部から急激に面白くなってくる。ただし日本語訳の文章が非常に雑なのでスムースには読めず、しばしば苛立たしい。昨日はさらにオルテガの『大衆の反逆』も読み始めてしまい、奇しくもそこにアメリカの民主主義のことが書かれてあって、何となくアメリカというものについて考え始めた。基本的人権と市民権という民主主義的理想、すなわち「自分が自分自身の、そして、自分の人生の支配者であり主人であるという自覚」、そして「他のいかなる人間とも平等であるという自覚」は、「ヨーロッパでは傑出した人々のグループのみが獲得しえた心理状態であったが、アメリカでは十八世紀以来、つまり、実質的には建国以来つねに存在していた」。「平均化」。そして「グローバルスタンダード」。
日記(ダンスとか)の方は、あれこれ比較検討した末、gooブログに移行。