疲弊

はてなアンテナがホントに反応悪くて困る。去年の大メンテナンス以来ずっと改善されてないと思う。ぼくは古本屋の新着とかも入れているのだが、こういうのは一分一秒を争うのであって、それこそアンテナが最も活躍すべき局面なのに*1
今日は書類書き・原稿書き・読書といった仕事とも欲望ともつかぬことどもの間で四分五裂状態で結局最も緊急性の高い書類書きに比較的多くの時間を費やした。手で書くのは本当に疲れる。手で文字を書くなんていう、こんな原始的な文化はもう消えてなくなってしまえとさえ思う。トヨタアワードは先週の金曜で締切になって、応募ヴィデオの第一陣が届いたからそれも少し見る。
夜、『少年チャンプル』というストリートダンス大会みたいな番組をやっていた。往年の「ダンス甲子園」を髣髴とさせる高校生のバトルの後*2、色んな人が出てきて、そこに「はむつんサーブ」も出ていた。やっぱりユニゾンをやっている。「ひとりでできるもん」というピンの人(「劇団ひとり」みたいな)とか、「TOZAWA」という人が無茶苦茶な動きをしていて面白い。ブレイキンはどうしても有限個の語彙をいかにアクロバティックに展開させるかという方向へ行きやすいみたいだが、ポッピングは総じて無茶苦茶な動きが好き放題に出てくるようだ。そもそもこの種の人たちはテンションが高く、脳に酸素がいっぱい行っていて血の巡りがいい。方法とかグダグダやっていなくて勢いでガッと行く*3。それにしてもこの辺のダンスを見ていると、半分はスポーツ、とか、半分は曲芸、とか、半分はギャグ、半分はエロ、で残りの半分が芸術だという気がする。芸術っていうのはこういう半分の形でしか存在できないのに、余計なものを消して純粋化していこうという発想、それって理論的に正しいのだろうか?とも思った。抽象的なカテゴリーを実体と取り違えてるんではないか、と。かなり根本的に思った。ちなみに来週は韓国の EXPRESSION が出る。見なくては。
ところで細江英公の『鎌鼬』が4月に復刊されるらしい。限定1000部だったやつの完全復刻、予価31500円。高い。

*1:前にブレッソンの『シネマトグラフ覚書』が出た時は仰天して速攻で注文を入れたがダメだった。まあ贔屓とかもあるんだろうけど。最近ではカール・シュミットパルチザンの理論』。これはアンテナがちゃんと拾う店だったので瞬殺できた。

*2:実際、番組全体にもどこかテリー伊藤っぽい健全さが充満している。こういうダンスは結局若者に捌け口を与えて飼い馴らしているだけなのかも、とか思う。

*3:山本太郎のメロリンキューなどだ。