しまう

森下スタジオで、シンガポール人の演出家Kに日本のダンスのヴィデオを色々見せて喋る会の2回目。かなりレアというかディープなところまで見てもらっているのだが彼は彼で知識該博な上に恐るべきキレ者であり本質を突く指摘多々、また自分も改めて説明を迫られ考えを突き詰める機会にもなり有益だからやっている。しかしそれにしても興味の持ち方が「ディープ」になるということと、「瑣末」なディテールに過敏になってしまうということとは紙一重というか、そもそもどうやったら区別できるのだろうと考え込まざるを得なかったりもする。あるいはまた、ダンスについてあれこれ言っている自分が時々何か凄い勢いで錦鯉について語っている人とか深夜番組で口角泡を飛ばしている寺門ジモンとかと大して違わないことに気づきゲンナリしたりもする。「何の違いもない」ことではなく「ゲンナリする」ことが間違っているのか。何かこの世に至上の価値などあるのか。
西荻窪へ移動して一人で食事してそろそろかと思って西荻WENZの前まで行ったら中野ウエストエンドスタジオと間違えていることがわかり気力ゼロになりながら大急ぎで移動した。
帰るとまた新しい仕事が来ている。ただでさえいつまでも始めたくない取り掛かりたくない病、アウトプットよりインプットしたい病の発作絶好調であるのにもう何か凄い生命力がない。人と喋るのすら面倒。