ペ・ヤング

二週間ほど前に空港から黄色いタクシーに乗った時以来、何よりも映画でよく知っている街の中に入っていく奇妙な感覚が漠然とあったが、今日近所のチャイニーズの店で初めてテイクアウトをしたらヌードルがあの映画でよく見る四角い白い紙の箱に入っていて感動した。安いワインとオープナーを買って飲みながら食う。
昨日ここで書いたようなことについて、シンガポールのKがメールで書いてきた。彼は横浜トリエンナーレに参加しているので先日まで日本にいたのだが、STスポットへ行って「ラボセレクション」を見たらしい。個々の作品については書いてなかったが「インディペンデントなアーティストの中から面白いものがどんどん出てきていた頃のヨーロッパを髣髴とさせるものがあった」と書いていた。NYにもインディーズがいないはずはないと思う。ただそういうものの情報は『ヴィレッジ・ヴォイス』や『タイム・アウト』なんかには載らないのだろう。希望的観測。