地下鉄スト二日目。面白がって外へ出てみたが街中は特に目立った変化もない。NとともにCさんに会いにイースト・ヴィレッジまで歩く。小一時間。Hさんも合流して四人でお茶する。行きはまあ良かったが帰りは日が暮れていて寒さがあまりに厳しいのでNとタクシー。ゾーン設定されていて基本料金は一人10ドル、相乗り制。それでもマンハッタンの住人の被害など大したことなく、クィーンズやブルックリンの人たちは本当に困っている。何時間も歩いて来て、しかもまた何時間も歩いて帰るのだ…。夜はDTWで日本から来ているKちゃんとRさんに会う。二人は最近婚約し、Rさんの実家のボストンへ来たついでにNYへ。Rさんはアメリカ人だが日本が長いので日本語が完璧にできて凄い。一緒に舞台を見て、その後タイ・レストランで食事。不思議なことだがKちゃんとは今年二度もニアミスしている。一度は京都のAIRで、壁にサインしてあるのを見た。二度目はジョクジャカルタのクダイクブンで、やはりサインしてあった。お土産に本をということでお言葉に甘え廣瀬純『美味しい料理の哲学』('05、河出書房新社)[amazon]をもらう。帰宅するなりほとんど読んでしまう(翌朝読了)。それなりに面白いことは面白いのだがどこを切ってもドゥルーズその他の応用問題みたいな内容で割り切れないものが残る。あとあくまでこれは「料理」の哲学であって「食」の哲学ではないのだった。