大雨で金木犀が完全に散ってしまった。一週間か十日ぐらいしか楽しめなかった。そういえば先日のポタライブの時、吉祥寺の住宅街の一角に、今まで見たこともないほど巨大な金木犀の木があった。
ニュースで「オタク狩り」というのをやっていた。深夜、秋葉原で中学生がやるらしい。オタクに関して特別な思い入れは何もないが、こういうニュースを聞くとやっぱりなと思う。政治的にはそれなりにリベラルと思われる人でも、オタクに対してはなぜか余裕で差別扱いだったりする。社会的に承認されたアイデンティティの枠組でしかものを考えないがゆえにもっともらしさを勝ち得ている、正義だの倫理だの、そういうものは最も警戒してあたらねばならない。中学生は金目当てだと言っているようだが、金が欲しいというより、「正義」の人たちと同様、要するに力を発散したいのだろう。同じようなものだけど。一方のオタクたちはといえば、記者にマイクを向けられると「オタクっぽく見られないよう服装に気をつけています」(どう見てもオタクなのだが)とか、「数年前から空手を習い始めました」とか答えていて、笑った。