先週の金曜の夜、夜行バスで大阪に出かけて、そこからさらに鳥取へ遊びに行って、今朝帰ってきた。骨休めの休暇のつもりで出かけようとするとそのために予め仕事を早く片付けておかねばならなくなり、もちろん間に合やしないので結局出先まで仕事を持っていくことになって、今回も鳥取倉吉駅前のネットカフェで猛然と仕事をしたりした。あとからメールが文字化けしていたと聞き一瞬青ざめたが(手元に送信済みメールのコピーがない)、自分用にも別に送ってあったのが見つかり助かった。それはともかく大阪〜鳥取間が往復で2800円の激安「カニバス」に乗り、途中で砂丘にも寄った。日本とは思えない景色とか何とかそれなりの感想が出てくるべきところと思うが超広い砂浜ぐらいにしか感じられなかった。それでもラクダがいてさらに昔はアラブっぽい扮装で写真が撮れたりしたらしいし、砂丘→砂漠→アラビアと記号処理した上で観光資源化されている辺り何とも割り切れない気分になる(眼前に広がる「これ」を積極的に無視するよう促される)。再びバスに乗り、はわい(羽合)温泉というところへ。東郷湖の底から湧いている温泉で、東郷温泉もすぐ近くにある。ここでもまた「羽合」を「はわい」と読み替え、海岸は「はわいビーチ」とか呼ばれている…。広告とかを見て適当に選んだので何も予備知識がなかったが、本当に何もなく、人影もまばらで、わびさびとかじゃなく普通に単純に淋しかった。翌日からレンタカーを借りて大山の方へ行ってみたりした。下手をすれば『シャイニング』みたいになりそうな、誰もいないホテルとかがあった。
帰宅すると、イヴォンヌ・レイナーのDVDが届いていた。『トリオA』の映像と、初期の短編映画作品、2002年のヴィデオ作品、チャールズ・アトラスによるレイナーの映像再編集作品が全部セットになっていて、バラで買うよりははるかに安いのだが、それでもかなり迷った挙句、気合で購入。今年はこのDVDセットも出たし、自伝 Feelings Are Facts: A Life, MIT Press も出たし、本人は4月に新作 AG Indexical, with a little help from H.M. を発表したし、マイナーな世界がにわかに盛り上がっている。