桜美林で舞踊論。ラウシェンバーグOpen Score の第二部と、サシャ・ヴァルツの『ケルパー』を続けて見てもらった後、1989年以前を「歴史の時代」、1989年以降を「動物の時代」と仮に区分し、残りはフーコーの権力論概説。この講義は前期だけだから、そろそろ佳境、というか、あと後三回しかなく、きれいにオチをつけられるかの勝負になってきた。
九段下のイタリア文化会館で Corpi Altri の三日目。ここは以前ちょっとだけイタリア語を習いに通ったことがあるのだが今は改築してすごくカッコ良くなっていた。ホールの座席に至っては黒い革張りで香りが漂っている。イタリアのMKというグループが面白かった。広義のミニマリズムというか、体や空間に内在する論理を改めて分析した上で、動きの可能性を再構築している。すごく知的で、しかもエキサイティングだった。山下残も一見似た方向の作品だが、アプローチが全然違っていて、その意味ではこの二本を並べて上演したことの意味は大きい。