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昼過ぎ、選挙の投票へ行く。投票所になった公民館には「オウム真理教(アレフ)信者の方はこの施設を利用することはできません」と貼り紙がしてあった。
サシャ・ヴァルツ。2000年の作品だが、遅くなってもとにかく見られて良かった。有名な作品だから見ておかないと話が通じなくなる。arte制作のヴィデオの方がずっと面白かった、っていうのは予想通りで、せめてこれが平舞台だったらとか色々思った。別にもはやダンスというわけでもないのだろうけど、身体のイメージがイメージの枠の中で終始転がされてしまっていて、舞台上に現実にある(はずの)身体に触れてない。演者が自分の体を聞いてないから、見てる方も体に動きを迫られて来ない。ただ「客観的」で無害なイメージが説明されるのを眺める。何でこんなディテールのない記号操作のスペクタクルでヨーロッパの人たちは満足できてしまうのだろうと思いながら、そういえばヨーロッパの人たちは香辛料を求めてインドとかアジアに来たのだったなどと下らないことを考えたりした。インド料理とか、マレー料理の味の複雑さ、立体感、多様さ、精妙さは教養なんかなくても自ずと味覚をねじれさせる。舌に反省を強いる。チーズとかワインは、基本的に教養オリエンテッドな世界だと思う。