早稲田の演習(イタリアと地中海の文化)が年明け初回にして最終。いつも話題があちこちに飛んで意外なことを考えさせられたりして面白かった。今日は主に「日焼け」に関する話だった。
来月から韓国のダンス誌『MOMM』に記事を連載することになったのだが、何しろ文字がまったく読めないので、どういう傾向の誌面なのかMに見てもらいながら、何を書くか考えた。よくある「海外レポート」みたいなのを書いてもつまらないし、韓国にとっても日本にとっても共通する主題は何かなと思ったら、「アメリカ」じゃないかと思った。12月号に、崔承喜の『菩薩の舞』の写真とともに「オリエンタリズム」のことが書かれているらしいページがあって、そこはルース・セント・デニスから崔承喜は影響を受けているんじゃないかという議論であるらしかった。この辺りは、以前から、いつかしっかりやりたい研究テーマの一つだったが、この記事を見る限り、たぶん日本より韓国の方がちゃんと研究しているだろう。あからさまに植民地化されたことがある国と、ソフトに懐柔され骨抜きにされた国との、意識の違いが、そういうところに現れる。