リゲティの『グラン・マカーブル』を見に、新国立劇場へ。意外にも日本初演。ARICAの藤田康城による演出は台本をかなりリテラルに読みつつそこに諧謔を加えている感じ。後半で霊柩車がドーンと出てきたのは良かったが、エンジンがかかってないのが惜しかった。これが自走していたら記号ではなくフィジカルな「出来事」になったはず。それにしても、日本人がヨーロッパ的退廃を演じると何が何でも「昭和」な雰囲気が漂い出すのはなぜなのか…
帰宅して原稿に集中。やはり文章が進むのは深夜。たとえ朝などにいくら時間があったとしても結局夜を待たねばならない。
どういうわけか今日は、しばらく音沙汰がなかった友人知人から相次いでメールが来た。ローマ、ソウル、プノンペンの、それぞれ全くつながりのない人たちから、しかも全員これといって大した用でもなく…。何か見えない大きな力が作動しているかのように感じられ、うすら怖い。