終日原稿書き。しかし読書欲も抑え切れず、ベネディクト・アンダーソンLanguage and Power: Exploring Political Cultures in Indonesia を読む。"Power"の概念を西洋近代のそれとジャワのそれとで比較するくだりからもうやたらに面白い。前者においては、力は蓄積可能で、無限に増大し得るものだが、後者においては全体量が決まっていて、どこかに集中すると他所では稀薄になる。前者において力はあくまでも道徳的に両義的(中立的)なものとして捉えられているが、後者において力はそもそもその正当性云々を問い得ないものと考えられている。こんないかにも基礎的な概念でもこれだけ幅があり得るってことは普段なかなか意識できないと思う。
来年卒論を書くのにテーマが決まらない学生に「伊澤修二」をインストール成功しそうな気配。