48時間弱の香港で新しく得たイメージ。「香港」へ来たという感覚よりも単に「色々な人が混ざっている場所に来た」という感覚。つまり、ある枠の中から出て別の枠の中へ入ったのではなく、枠のあるところから枠のないところへ出たという感触。
二時間だけ眠ってタクシーで香港駅、駅からエクスプレスで空港、コーヒーを飲んで機内で熟睡し、14時に成田着、スカイライナーとJRと地下鉄で西巣鴨。リミニ・プロトコルを見る。外国からただ呼んで来て字幕を付けるだけではなく、「日本版」を丁寧に作って上演するのは最近の良い傾向。フォーマットの目新しさより、パフォーマンスというものが共同体の中で占める位置、果たす役割(あるいは共同体がパフォーマンスというものに対して果たす役割)についての認識の方が根本的に重要と思った。「現実」とパフォーマンスの関係をどう考えているかということ。ダムタイプの『S/N』をちょっと思い出した。