2009-01-01から1年間の記事一覧

夕方から井手茂太の新作を見に行く。他にも見るつもりだったが月末までのスケジュールを見るとどう考えても諦めざるを得なかった。隙間を見つけては文章を書く。両手が塞がっていたり、歩行中であったり、水浸しになっているなどして、物理的に書けない時間…

入試の採点は簡単に片付き、来年度のパンフレットを作る会議。よせばいいのに、ここはこうした方がいいのではとかアイディアを出して仕事を増やす結果に。良くなるのなら良くしたいと思ってしまう、作業効率とか無視して。疲れるまで。 夜、ゼミの食事会。4…

後期日程入試、試験監督の補欠要員。あっという間に終わる。書類を書き、原稿のアイディアをどんどん出すが文章を書き出すまでには至らず。 最近、YouTubeで安全地帯の歌ばかり聞いている。中1の時にステレオを買って最初のCDが「安全地帯IV」と「VI」。…

会議日。待望のソファーベッド搬入、これで勤務先での緊急ピットインが可能に。 原稿に追われてない解放感も一瞬のことで、気づいたらあれこれ締切が増えていた。計画的に動かないとまたやばい雰囲気。 それにしても、行為すること自体から得られる快楽とい…

噂のロメオ・カステルッチ、素晴らしかった。いわゆる「イメージの演劇」的なものと違うのは、とにかく「物質感」で語ろうとしているところではなかろうか。記号や意味よりもテクスチャー、量などのアナログな質が主役。ドローン的な緩慢さの中に突発事がビ…

一日完全にオフ。買出し、メール、など。夕方、NHKでうちの大学のことをやっているのを見る。久しぶりに安いワインを買ってきて飲み、DVDでパク・チャヌク『オールド・ボーイ』('03)を見る。ソウルに行った時にポン・ジュノの『グエムル』と『殺人の…

今回の見本市ではヨーロッパ勢の間でやたらと評判がいい「快快」を見に五反田まで。ドイツの「伝説的」ディレクターが来ていて、聞いたら昨日に続いて二回目とのこと。この公演過密状態で二回もというのは余程のことだが、実際、終演後に大騒ぎが聞こえてき…

徹夜で準備して舞踊学会で研究発表「イヴォンヌ・レイナー『トリオA』とヴェトナム――複数の「現実」をめぐって」。レイナーの独我論的な「私の身体」とそのパフォーマンスがどのような意味作用を果たし得るかを、モリスのミニマリズム彫刻論と、ヴェトナム…

芸術見本市の演劇ショーケースで dracom を見る。終わり近くで途中退出しなくちゃならなかったとはいえ、何をやっているのかほとんど理解できず、軽くショック。アジアのダンスの映像ショーケース。フクワンは、ピチェ・クランチェン、ジェコ・シオンポ、エ…

芸術見本市のダンスショーケース。先週見逃した手塚夏子の新作の短縮版と思われる『プライベートトレース2009』が凄かった。トレースするだけで(言葉で、あるいは反復によって)、目に見えにくいものも明瞭な形を現してくるということ。そして、『私的解剖…

昼過ぎから恵比寿で「アジア舞台芸術制作者ネットワーク会議」二日目のパネルに顔を出す。ネットワーキングの必要性、目的、手段、利益、障壁、などなどが隔靴掻痒な感じで抽象的に議論されていたが、こういう会議そのものは「儀式」みたいなところがあり、…

午前中から会議。合間合間にゲラの直しをしたり文献を読んだり。夜は退職される先生方の送別会。飲まないつもりでいたのにA先生の隣の席になりハイレベルな白ワインを御馳走になってしまう。ぼくはワインを選ぶのに必要な知識が全くなく、にもかかわらず白…

眠りたいだけ眠り、かつ、明日の朝が早いため短い一日。航空券の支払いに行き、掲載誌を各所に発送し、買い物と、簡単な打ち合わせ、ゲラの校正をして終わる。食事も一度きり。先日のウェン・フイのプレゼンテーションで中国にとても興味が出た(というか取…

48時間弱の香港で新しく得たイメージ。「香港」へ来たという感覚よりも単に「色々な人が混ざっている場所に来た」という感覚。つまり、ある枠の中から出て別の枠の中へ入ったのではなく、枠のあるところから枠のないところへ出たという感触。 二時間だけ眠っ…

朝食を適当に済ませてから、昨日劇場のエアコンの寒さを思い知ったため何か上着を買わねばと歩き回るがそれっぽい店が見つからず、結局タクシーで劇場へ着いてからマークス&スペンサーで少ない選択肢の中からパーカーを買ったら結構な値段がしてしまう。昼…

飛行機も遅れなかったし、入国審査まではとにかく走ってできる限り多くの人を追い抜き、空港エクスプレスと(券売機の位置と必要な紙幣まで完全に下調べ済み)、タクシーで(英語だけじゃなく中国語でも書いてある地図をプリントアウト持参)、軽やかに劇場…

眠ることもできずに成田へ。香港の空港に予定通り着いたと仮定して、着陸から95分以内に劇場へたどりつかねばならない。二泊して朝イチの飛行機で戻り、今度は成田着陸から開演まで180分。都内で劇場をハシゴしてる感覚と変わらない。 それにしても噂には聞…

わー、という勢いで時間がない。原稿が終わらない。しかし明日は入試の採点。明後日は朝イチの飛行機で香港。とにかく終わらせなくては。

今までコーヒーに対するこだわりというものはなく、どんなコーヒーが美味しいとかいうことも考えたことがなかった上に、評判の店で飲んだりしてもあまり感動した経験はなかった。ただ家では普通のインスタントコーヒーにミルクを少し入れて引っ切りなしに飲…

アピチャッポン・ウィーラセタクンの新作短編 Phantoms of Nabua がネットで見れる。映っている内容そのものはミニマムなのに、抽象と具象の間、象徴性と現実味の間で激しくグラついている映画。何よりその危うさに震えが来てしまう。 この前、小谷野さんの…

最近、外食に出ると店内でJ−POPなどを強制的に聞かされてしまうことが本当に苦痛。また、いい歌だと聴いてしまって食べてるものの味がわからなくなる、ということも稀にだがある。主に演歌。いずれにしても静かに食事したい。

何事によらず、選択肢がいくつもある時にどれかを選択するという行為は、冷静に考えたらおかしな話で、多くの場合、選択はデタラメであらざるを得ないと思う。荒唐無稽を承知で、でも迫られるから選択する。 フランス人と国際結婚した人が、将来的にはフラン…

終日原稿書き。このモードに入るといくらでもアルコールなしの生活を続けられるのは自分でも意外。しかしだんだん鬱々としてきた。早く抜け出したい。しかし次も、その次も続く。 倉沢愛子『インドネシア イスラームの覚醒』('06、洋泉社)読む。

三月末のインドネシアの日程をやっと固める。今回は、インドネシアのモダンダンスの「父」的存在であるサルドノ・クスモの研究プロジェクトで、本人にインタヴューしたり、研究資料を集めるのが目的。出発前日が卒業式で、その日の夜のうちに出国して翌朝現…

会議の日。前期日程入試が近いので実施要領の周知のみなので一瞬で終わる。それにしても入試委員長のA先生の、情報の枝葉を切り落として必要最小限の部分のみを伝達する技術はいつも素晴らしく、一人静かに感動してしまう。ミニマリズムでありながらも決し…

終日原稿書き。しかし読書欲も抑え切れず、ベネディクト・アンダーソンの Language and Power: Exploring Political Cultures in Indonesia を読む。"Power"の概念を西洋近代のそれとジャワのそれとで比較するくだりからもうやたらに面白い。前者においては…

朝一で出勤し卒論の口頭試問。一人15分ずつ。限りなく「儀式」に近いと思うけど、学生の側はプレッシャーで大変。 『MOMM』2月号が届いていた。連載の欄は、10月のフォーラムに集まった批評家が二人ずつ隔月で担当していく構成のようで、先月は中国の J…

終日原稿を書く。途中で図書館へ行ったり、本屋へ行ったりする。つげ義春コレクションの5、モース『贈与論』の新訳など、ちくま文庫の新刊と、宋安鍾『在日音楽の100年』('09、青土社)[amazon]を買い、そこで、朴祥美「『日本帝国文化』を踊る――崔承喜…

昼前にホテルを出て新幹線に乗り、渋谷でOさんと会う。主に、ダンスの「コミュニティ」について。先日の We dance では、日本では「コミュニティ」というものが否定的なイメージをまといがちである、という話が出た。ある目的のために人が集まっても、「集…

京都芸術センターで白井剛の新作を見る。休憩をはさみ二時間強。上演時間が長いと、表層的な印象が持続しない。否応なしに、見る角度を様々に変え、色々なことを考えてみる、そういう時間が生まれる。例えば、緊張感を感じるだけでなく、その緊張感の源泉は…