2006-01-01から1年間の記事一覧

もともとテレビはあまり見ていなかったけれども、NYから帰ってきて、前は『テレビ・ブロス』を買っていたんだっけなどと思っているうちに、もう意識的には全く見なくなってしまった。とはいえ何となく点けてしまうと、そこで行われていることのばかばかし…

競技ダンスから大野一雄のところへいったという経歴が面白くて、前からずっと見てみたいと思っていた、ひびきみかさんの踊りを先日初めて見ることができた。最初は確かに「珍奇」なものへの(浅い)関心があったが、今やもうスタイルというか、振付のための…

麿赤児と村松卓矢、『激しい季節』第10号より。 麿、「[大駱駝艦のWSについて]昔はどういう人が来てたんですか、一般の人ですか」という問いに答えて: 学生もいたけど、今でいえばニートだよね。無為徒労の輩だよ。何もしたくない連中。だからといって…

今週立て続けに二度も、終電を逃してタクシーに乗り散財するはめに。そもそもなぜ終電なんかあるのか?なぜ全市民が一定の時刻に自宅へ戻らなくてはならないのか?しかも、ようやく最寄り駅の駐輪場までたどりついたら街灯が消されて真っ暗になっていた。以…

新聞の訃報欄は必ず見てしまうという人は案外多いが、あまり気にして見ていると単調で、飽きて見なくなってしまったりする。それよりも、この世で最も好きなニュースは「新種の生物が発見された」という知らせで、時たまこれに行き当たるたび心の底から戦慄…

今日はちょっと死ぬかと思うくらいきつかった。特に最後から二番目のマギー・マランには殺意すら。しかしポンピドゥ・センターのミシェル・バルグ氏のトークによれば、ポンピドゥに行ってもこういうヴィデオを閲覧できるアーカイヴがあるわけではないらしい…

苦行二日目、ヴィデオダンスというより単なる記録映像が多くてかなりしんどいが頑張る同類も少なくなく、終盤はほのかにチキンレースのような趣きが漂っていた気がする。ダンスへの気違いじみた執着、「愛」の共同体。他で見たことがあるやつは除いて今日見…

埼玉の『videodance2006』初日。時間を間違えて早く着いてしまい、困っていたら資料室なるものを発見、得をした。書物や雑誌もあるが、国内もの輸入もの織り交ぜて市販のダンス映像が結構揃っている。ここでもある程度お勉強できそう。上映はピナ・バウシュ…

昨日の午後、新しい携帯を契約しに行き、回線が通じるのを待っている間に近くのブックオフへ入ったら、定型の「いらっしゃいませー」がリレーのようにあちこちから殺到して来て可笑しかった。別に嬉しくもなければ特にイヤがる理由もないがただ単に「異様」…

帰国後の事後処理、いくらやっても終わらない。それに加えてヘンな時間に寝てしまい、二三時間で目が覚めるので活動し、するとまたヘンな時間に急激に眠くなる。一日二回ぐらいに分けて睡眠を取っているが慢性的に寝不足。そろそろ一週間経つし、本格的な時…

昨日に引き続きイメージフォーラム・フェス。ダンス映像2プログラムのうち、Oプログラムのジネット・ローランのはありがちな「意味ありげ」系「アートフィルム」風、ピナ・バウシュのはトルコ制作のドキュメンタリーだが稽古風景と実際の舞台を行ったり来…

パークタワーでイメージフォーラム・フェス。久しぶりにMと再会、あとKさん(aka B)やSちゃん(aka うどん)やHちゃん(aka 黄色)やKさんやNさんらにも。痩せたと言われ良い機嫌。 東京の街を歩き色々なことを観察する。 携帯電話が完全に死んでい…

徹夜でパッキングして30日午前の飛行機でJFKを発ち、機内では例によってあまり眠れず、本を読んではウトウトして起き、を繰り返しながら14時間あまり。成田に着くと日本の景色が妙に新鮮で、いつも旅行から帰って来た時の感覚とは違っている。何かフィル…

もう残り時間が具体的な数字となって見えているので毎日血眼になってリンカーン・センターに通いひたすらヴィデオを見る。こっちは時間がなくて急いでいるのにヴィデオのオペレーターが悠長でいつも想像を下回る量しか消化できない。そもそもNYには「急ぐ…

旅行のことを書きたいが書き始めると長くなるに決まっているので後回しにせざるを得ないと思ったがやっぱり忘れてしまいたくないのでなるべく手短に書いておく。 1(土)夜、MとともにJFK発、深夜サンフランシスコ着。 2(日)駅のそばの観光案内所へ…

サンフランシスコ、ロス、ラス・ヴェガスと続いた西海岸旅行も明日が最終日。時間の制約が大きかったが、連日ヘロヘロになりながら活動してそれなりに目的は達成できた。NYに帰ったらいよいよ本当のラスト2週間。

サンフランシスコに到着。ホテルの手配など全然できていなくてギリギリまで焦っていた。昨夜というか今日の明け方近くにオンラインで予約してメールで確認書まで届いていたのに、フロントの人はその予約をチェックしてなかったらしい。部屋が空いていたから…

カリフォルニアのガイドブックを物色しにブックオフへ行く。いいものが見つからず全く関係ない高橋哲雄『アイルランド歴史紀行』('95、ちくま学芸文庫)を買ってしまった。どうしてこれがちくま学芸文庫なのかという気もするが、ちくま学芸文庫はちくま学芸…

ショートケーキを見て「イチゴが大きい」とか「イチゴが美味しい」と言ったり、というかそもそもケーキを食べようとする際にフルーツタルトなどを選び、しかもフルーツタルトだけにフルーツが気前良く大量に乗っかっていた方が良いと考えたりする、そういう…

また徹夜でヴィデオ編集をして意識朦朧としたまま出かけ、レクチャーをした。メールを流すのが遅くなってしまったが、思っていたより多くの人が来てくれた。事前の打ち合わせ不足で時間が足りなくなり、一部カットせざるを得なかったものの、カットしたら内…

仕事で忙しくしてしまい、ブルックリンに越してから初めてランドリーに行った。広くて、皆ゆっくり雑誌など読んで待っていたりした。オーナーらしきアフリカ系の中年の女性に何か聞こうとした時、たまたま彼女がラジオに耳をすませて何かの情報を注意深く聞…

地下鉄以外の交通手段を一切使うことなしに、引越し完了。往復する回数を減らそうとすると必然的に一回毎の荷物が多くなり、しかも大量の本を運んだため全身が筋肉痛になっている。 ちょうど渡りに船のタイミングで留守宅を借りることができたブルックリンの…

ブルックリンに引っ越し中。荷物を何回かに分けて運んでいる。とにかく本が多く、日本から持ってきたものの他にこっちで買ったものもあって、気違いじみた重さ。気に入って衝動買いしたばかりのボディバッグの紐が早くも千切れかかってショック。ヴィデオテ…

先日かかって来た電話を取ったらJからで、1月に初めて会って以来連絡もなかったのにいきなりランチをする約束になり、何か変だなと思いつつも今日約束のカフェへ行ったら、知らない人に名前を呼ばれた。何となく電話の声が違う気がすると思っていたのだが…

原稿ができずまたうんうん唸っている。思えばこっちに来てからも原稿に時間をかけ過ぎて家にいることがあまりに多い。まだやりたいことがたくさん残っている。そんなこんなで、帰国を当初予定の3月20日から半月ないし一ヶ月ほど先に延ばすことにした。もう…

基本的にオリンピックとかは見ないのだがなぜか女子フィギュアを見た。一人一人ほとんどまるで違う競技をしているように見える。異様に手足の長いイタリアの選手は重心が高すぎるので危なっかしく「バランスをキープする」ことが最優先であったり、細かい手…

今年に入って初めて降り積もった雪だが記録的な積雪だったらしい。NYの雪はさすがに強烈だと思って納得していただけに「記録的」と聞くと逆に拍子抜けする。今日はまた春のような陽気で、雪もどんどん溶け、道が歩きやすくなった。 1月末にNYUで予定さ…

昨日またロナルド・K・ブラウン/エヴィデンス・ダンス・カンパニーを見にジョイスへ行き、今度はBプロを見た。フェラ・クティの曲を使った作品が三本並んでいて、燃えた。とりわけブラウンの奥方らしき Camille A. Brown は一昨日の踊りに輪をかけて凄ま…

アメリカ滞在も残り二ヶ月を切ってそろそろ帰国がリアルに思えてきた。10月からずっと同じ気持ちだが正直全然帰りたくない。別にもっとNYにいたいというわけではなく、単に同じ景色をまた見たくない。シンガポールからインドネシア、東京、NYへと忙しく…

日曜の午後、Mとコニーアイランドへ出かけてみた。地下鉄D線の端までゴトゴト行き、降りるとノンビリ寂れた駅前、小雨が降ってゐる。今思い返してみると記憶の中でその光景は『シェルブールの雨傘』のような、というかその映画のどこかを正確に想起して重…